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平面ベクトル96[B]
四角形ABCDは平行四辺形ではないとし、辺AB,BC,CD,DAの中点をそれぞれP,Q,R,Sとする。 (1)線分PRの中点Kと線分QSの中点Lは一致することを示せ。 (2)線分ACの中点Mと線分BDの中点Nを結ぶ直線は点Kを通ることを示せ。
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テキスト文書の都合上,矢印は省きます。ベクトルOAを単にOA,ベクトルaを単にaと書きます。 質問内容から推測すると,「ベクトルの和や差を作図する。図からベクトルの和や差を読み取る」ことがまだ十分に習熟していないと思われます。この基本を教科書等でじっくり学習してください。 さて……, 原点をOとして,OA=a,OB=b,OC=c,OD=dとします。 (言い換えると,4点A,B,C,Dの位置ベクトルをそれぞれa,b,c,dとします,の言い方もあります。) (1)4点P,Q,R,Sはそれぞれ線分AB,BC,BD,DAの中点であるから OP=(a+b)/2,OQ=(b+c)/2,OR=(c+d)/2,OS=(d+a)/2 となります。そして 点Kが線分PRの,点Lが線分SQの中点であるから OK=(OP+OR)/2 ={((a+b)/2)+((c+d)/2)}/2 =(a+b+c+d)/4 OL=(OQ+OS)/2 ={((b+c)/2)+((d+a)/2)}/2 =(a+b+c+d)/4 よってOK=OLだから,2点K,Lは一致します。 (2)目的:MK,MNが実数倍の関係にあることを証明します。つまり,MKを伸ばすと(もしかして縮めると)MNになるという事を証明するのです。では, 点Mは線分ACの中点,点Nは線分BDの中点だから OM=(a+c)/2,ON=(b+d)/2 となります。これから MN=ON-OM =(b+d)/2-(a+c)/2 =(-a+b-c+d)/2 ……① MK=OK-OM =(a+b+c+d)/4-(a+c)/2 =(a+b+c+d-2(a+c))/4 =(-a+b-c+d)/4 ……② ①②より MN=2MK (つまり,MKを2倍に伸ばすとMNになる) よって3点M,K,Nは一直線上にあるから,直線MNは点Kを通る。
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