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日本刀を作る刀鍛冶職人さんへの質問:日本刀の波紋について
- 日本刀の波紋は鋼と軟鉄の2枚重ねなので波紋が出るわけですが、なぜ軟鉄という柔らかい鉄と硬い鋼を使うのでしょうか?
- 日本刀の刃の部分は硬い鋼、背部は柔らかい軟鉄を挟むことによって、刀身全体の強度と切れ味を向上させるためです。
- 全てを硬い鋼で作ると、刀身全体が硬すぎて刃も傷つきやすくなり、切れ味が落ちる可能性があります。
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鉄に限らず『硬い』というのは『脆い』とほぼイコールです。 ガラスや氷をイメージしてもらうと分かりやすいですが、『硬い物』に強い力を加えると砕けたり折れたりします。これが『脆い』という事です。 全体が硬い鉄だと、すぐに折れる刀になってしまいます。 柔らかい鉄だと、強い力にも曲がったり凹んだりするだけで済みます。 しかし全体が柔らかいと、刃先の鋭さが維持できずに、すぐに切れなくなる刀になってしまいます。 このような性質のいいとこ取りをするために、日本刀や一部の包丁は異なる硬さの鉄を使い分けているのです。 ちなみに日本刀や包丁は使い方次第で刃が小さく欠ける、いわゆる刃毀れを起こしますが、あれは刃が硬い(脆い)から発生するのです。
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- hahaha8635
- ベストアンサー率22% (800/3610)
>>2枚重ねなので波紋 単なる模様 http://sigechannohe.blog.fc2.com/blog-entry-287.html 焼き入れの際 先端は薄く 峰は厚く塗り 硬度差を出すのだが その時のむらが波紋になる 2種類の炭素鋼を張り合わせた構造は 美濃の兼元が有名であるが ほぼ一子相伝のため 時代や地方によっても違う http://ohmura-study.net/008.html 硬い鋼は折れやすく 柔らかい鋼は刃がなまるので ハイブリッドな構造を生み出した また 日本刀が その機能を 発揮したのは 戦国時代と明治維新(武器として刀はあるが 銃 大砲が主戦であり 時期もそんなに長くはなく 兵器の進化は少ない) 江戸時代以降の進化は 機能よりも美しさや豪華さの進化になっていく 先に書いた刃紋の進化
- fujic-1990
- ベストアンサー率55% (4505/8062)
> 波紋は鋼と軟鉄の2枚重ねなので波紋が出るわけですよね? ハガネ(鋼)部分にできる刃文は、そういう理由でできるのではないと思います。 単純に鋼と軟鉄の2枚を重ねてくっつけて研いだだけなら、刃からここまではハガネだけ、ここから軟鉄が重なっている部分という堺目・・・ 刀身の刃と棟との間に縦に走る直線の「しのぎ(鎬)」ができるだけだと思います。 それを研いでも、刃文は鋼と軟鉄の堺目(刀身の中央が多い)に刃文ができるだけです。が、刃文はハガネ(鋼:物を切り裂く)部分にもできます。むしろ、そこが美しいのです。 日本刀は最終加熱する前に、流派特有の刃文を作るために表面に泥のようなものを塗るんです。 もちろんタダの泥ではありませんが、その泥のようなものの厚さで、ハガネに伝わる熱が微妙に変わります。それを研ぐのでハガネ(鋼)の部分の先端の刃、物を切り裂く部分にも刃文ができることになります。 一言で要約すると、刃文は鋼と軟鉄の堺目だけにできるんじゃない、ということなんです。 現物を手に取って説明できると、分かると思いますが、拙い文章でどこまで伝わりましたでしょうか。 > 全て硬い鋼で作ったら駄目な理由はなんですか? ハガネ部分は薄く作りますので、打ちあった時の衝撃で折れやすくなる、と言われています。
- chie65536(@chie65535)
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>全て硬い鋼で作ったら駄目な理由はなんですか? 硬いだけだと柔軟性が足りずにポキンと折れます。 やわいだけだと簡単に折れ曲がってしまいます。 「硬くてしなやか」という、相反する性能を併せ持つのが日本刀です。
- no_account
- ベストアンサー率45% (1660/3617)
刀に限らないですけど、単純に硬いだけだと脆くて衝撃などで折れやすくなります 柔らかい素材を混ぜる事で、堅くてなおかつ粘りの有る折れにくい物になります
お礼
みんなありがとうございました