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  • 登録日2008/11/23
  • 疑似乱数評価ツールについて

    現在、大学の研究室でストリーム暗号の研究をしています。 ストリーム暗号の鍵は疑似乱数列が用いられるため、 各アルゴリズムの評価には疑似乱数評価ツールが用いられています。 疑似乱数評価ツールとしてNISTのSP-800 22というツールが 一般的です。 http://csrc.nist.gov/groups/ST/toolkit/rng/documentation_software.html しかしこの評価ツールには計算式のパラメータに不適切なものが いくつかあることがCRYPTRECの調査で指摘され、 プログラム自身にも致命的なバグがあるようです。 ↓情報ソース http://www2.nict.go.jp/y/y213/cryptrec_publicity/rep_ID0211.pdf http://cryptrec.nict.go.jp/rep_ID0037.pdf http://www.chaosware.com/ransure/pdf/ransure2.pdf 実際、私が評価ツールを試したときはプログラムが途中でフリーズしたり デタラメな結果が出たりと散々でした。 マニュアルがとても不親切だしREADMEすらついていないプログラムは全く信用できません。 そのため東芝ソリューションが問題を修正した評価ツールを作成したようですが プログラムはIPA専有となっており、暗号開発者はIPAに評価を委託しなければならないようです。 (しかも法人向きのサービスで、個人だと無理っぽいです) http://www.ipa.go.jp/security/fy17/development/random/documents/rand.pdf 市販されているツールもありますが価格が50万円もします。 +保守料金が年間10万円とありますが そんな大金で何を保守するのか謎です。 http://www.chaosware.com/ransure/ransure.html 私が自分で考案したアルゴリズムを評価するための選択肢は 1.高額な評価ツールを購入する。 2.評価のための計算式は公表されているので自作する。 しかないように思います。 購入してしまえば楽ですがオープンソースではないのでそのツールにもバグが無いことを証明できません。 自作したとしてもそのツールの正統性の証明も困難と思われます。 こういうのは然るべき場所でキチンと議論して オープンソースな開発をしなきゃならないと思うんですが (っていうかNISTがそういう所であるべきなんですが) 論文の〆切も迫ってきていますのでどうしたものかと途方に暮れております。 長くなりましたが何か良い案があれば 教えていただきたいです。